犯罪等の被害者やそのご家族・ご遺族(以下「被害に遭われた方々」という。)の方々に対して、精神的支援や必要としている支援を行い、社会全体の犯罪被害者支援意識の高揚、被害に遭われた方々の被害の早期回復及び軽減に資するとともに、支援活動を通じて地域の安全に寄与することを目的として設立されました。
犯罪被害者等早期援助団体とは、犯罪被害等を早期に軽減するとともに被害に遭われた方々が再び平穏な生活を営むことができるように支援する事業を、適正かつ確実に行うことができると認められる非営利法人として都道府県公安委員会から指定された団体をいいます。
当センターは、被害に遭われた方々への支援を専門に行う団体であり、電話や面接での相談を受けたり、日常生活の支援、病院や裁判所等への付き添いなどを行っています。
当センターは、他機関とお互いに協力するためのネットワークをつくり、被害に遭われた方々への支援がスムーズに行えるようにしています。 被害に遭われた方々の回復に向けて、自己選択及び自己決定を応援します。
近年の治安情勢の悪化に伴い、ある日突然、不条理な事件・事故に巻き込まれる被害者は年々増加する傾向にあります。
不幸にも事件・事故等に遭われた方々は、生命、身体、財産上の被害だけでなく、その後に生じる精神面や経済面等様々な問題に苦しめられています。
心身の重い後遺症で苦しむ被害に遭われた方、一家の働き手を失い生活に窮する遺族の方、度重なる手術や治療費の負担に苦しむ家族の方、あるいはお互いを責めながら崩壊に向かう家族や孤立する被害に遭われた方など、犯罪によって引き起こされる二次的な被害の深刻な現状がうかがわれます。
しかし、このような現状を踏まえ、最近では我が国においても被害に遭われた方々の人権の尊重と支援の必要性に対する世論が高まりつつある中で、平成16年12月には「犯罪被害者等基本法」が成立するなど、本格的な被害者支援制度が確立されました。
県民の誰もが犯罪の被害等となる危険性がある今、被害に遭われた方々の視点に立った心の通った支援活動を行うため、私たちは、「社団法人みえ犯罪被害者総合支援センター」の設立に向けた新たな第一歩を踏み出すことといたしました。
多くの方々が手を差し延べ、社会全体が連携し、被害に遭われた方々を支えることが、ひいては犯罪のない安全で安心して暮らせる地域社会の実現につながるものと確信しています。
一人でも多くの県民の皆様が、同センター設立の趣旨にご賛同していただき、温かいご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
平成18年3月5日
みえ犯罪被害者総合支援センター
設立代表者 橋本 敞